日本列島への礼賛(詩)

虎ちゃん

2007年02月20日 14:55

ERINA客員研究員・黒龍江省社会科学院経済研究所研究員 笪 志剛




引かれる弓の如く
串に通される真珠の如く
緑衣装の少女の如く
細長い列島が東アジアに浮かんでいる


早春の喜びを知らせる鳥の如く
遅れた三月の雪の如く
大和民族の魂の如く
きらびやかな桜が東瀛に漂っている


入神の技で作られたの如く
美酒と寒天が流れる如く
きらびやかな煉獄の如く
温泉が扶桑に及んでいる


色雲に首を巻きつけられた如く
地蔵菩薩の大口の如く
地殻の溢れる踊りの如く
火山は日本の風貌を鋳造している


廃墟上の悲鳴の歌声の如く
大地の怒鳴るの如く
びんと張られる弓づるの如く
地震が日本の性格を養っている


寒暖な海流の合流の如く
漁船が錨を下ろされた如く
衝突された交流の如く
海洋が日本の黎明を成就している



文末の語:日本は花園である。町が小さい花園であり、都市が中レベルの花園であり、国が大きな花園である。日本は謎である。日本人が小さい謎であり、国が中レベルの謎であり、大和民族が大きな謎である。日本文明は独特な文明である。舶来が種子であり、包容が緑の葉であり、美しさが花である。桜も温泉も地震も火山も一処また一処、体感しないと感触がない。日本を離れることが近づいてくる時に、このような感受がますます強烈となりつつあります。



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