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2007年01月25日

仰天四季――妻への偲び偶感

  ERINA客員研究員・黒龍江省社会科学院経済研究所研究員 笪 志剛





「春」

風の吹き始まる黄昏
信濃川岸での一人徘徊の姿
知っているか
さらさら風も無言の寂しさを語る


「夏」

まばたき星達の月夜
一人で蒼天を見仰ぐシルエット
知っているか
星の移動も眠れず標しである


「秋」

小雨降りの潮時
孤独に窓前に突立って
知っているか
ぱらぱら雨も糸切れ思念である


「冬」

雪の飛び散る今ごろ
一人で家帰りの途中
知っているか
透き徹る雪弁も凝結の涙である



注:この詩は僅か幾分間で完成したもので、推敲すべきである詩歌の創作規律に背くかも分かりません。だが、抑えられない妻への偲びが霊感をそそり、四季仰天だけでなく筆者の心をもびっくりさせた。心にこれほど分量のある妻がいるなんだ。  


Posted by 虎ちゃん at 10:21Comments(0)詩歌・小説